ボストンの歩き方

2016年MIT入学の学部二年の日記帳

バクとマン

最近の自分の記事をみて気づいたことがあります。タイトルがだいたい「●●と●●」だということ。なんか見覚えがあるなあと思ったら、僕の大好きなマンガ、「バクマン。」とタイトルのスタイルと同じだということを発見したのでありました。

 

バクマン。はDEATH NOTEでも知られている大場つぐみ(原作)ー小畑健(作画)コンビのマンガ作品で、2010年に「このマンガがすごい!」一位に選ばれたことでも知られています。ストーリーはまるで彼らを元にしているかのように原作ー作画のタッグを組む高校生二人組がジャンプ本誌への連載を目指すという作品で、とてもシンプルな筋書きと引き込まれるキャラクター、そしてそれらを引き立たせる作画、何をとっても面白いと言わざるを得ない作品です。まあ、DEATH NOTEを書いただけあってストーリーの組み立て方とか、毎話毎話次の展開が気になる作品なのです。

 

この原作ー作画が役割分担をするって意外と多いんですね。過去「このマンガがすごい!」男編一位をとった13作品のうち、原作と作画が分かれている作品が5作品もあるくらいです。ただここで思うのが、この5/13っていう割合って世にあるマンガ作品での割合より圧倒的に多いのではないでしょうか。フィーリングですけど。やっぱ分担したほうが各自の部分にかける時間が増えてより濃密なマンガになるということでしょうか。

実際ちゃんと調べようとしたら全マンガのデータからΧ自乗検定をかけるんでしょうけどそのデータがどこにあるかわかりません。またそれで統計的に有意な差があったとして、それはあくまで相関でしかないので、タッグでやった方が面白くなるのか、面白いマンガを書く人ほどタッグを組むのを頼まれやすいのかよくわかりませんよね。

しかし、ここは思い切って、分担の方が面白くなるということにしちゃましょう。ということで突然ですが、個人的におもしろい原作者ランキングBEST3の発表。

 

まずは特別賞。富樫義弘。幽遊白書やHUNTER X HUNTERで知られるマンガ家。他の人とタッグを組んでないので今回のランキング外ですが、特にHUNTER X HUNTERは各キャラクターの特性や内容がとても濃密すぎてビビります。この人の頭の中どんな風になってるのかと思うくらい伏線もすごいです。ジャンプで連載されているものの、勧善懲悪に従わないストーリーのため予測が全くつかなくて大人でも楽しめます。特にキメラアント編は最後らへんはほぼ哲学です。

 

第3位:貴家悠

テラフォーマーズ、で知られる漫画家。テラフォーマーズは作画の橘賢一の圧倒的な絵のうまさでも有名ですが、普通に考えて火星にいるゴキブリとの対決っていう発想はすごすぎる気が。また、容赦なく登場人物を殺しつつストーリーを進めるのはショックながらも引き込まれます。

 

第2位:大場つぐみ

DEATH NOTE、バクマン。ともにムチャクチャおもしろい作者。頭脳戦でも青春物でも書ける万能作家ですよね。

 

そして第1位は、、、

ONE

「アイス―ルド21」でも知られる村田雄介トのタッグ作品「ワンパンマン」で有名なweb漫画家。この人の絵はお世辞にもうまいと言えませんが、ストーリーはほんとすごい。特徴は圧倒的な主人公の描き方ですね。ワンパンマンの主人公、サイタマはどんな敵でもワンパンチで倒せます。こんなんで何が面白いの?って思うかもですがストーリーはものすごい綿密にできてます。圧倒的がゆえに理解されず常に喪失感を覚えている主人公、正義であるはずなのに政治的な人間関係で成り立っているヒーロー協会、そしてワンパンチで敵を倒す爽快感ととてもいろんな要素が入ったマンガです。今一番好きなマンガの一つです。

また。絵もONEが描いている「モブサイコ100」はそれと同じくらい好きな作品です。圧倒的な超能力をもつ影山だが、その能力ゆえに家族を傷つけたトラウマから常に自己嫌悪に駆られている。そして普通の学校生活を送ろうとする影山の周りで様々な敵が現れ、宗教が生まれ、人間関係が複雑に動いていく。そして何よりギャグセンスが秀逸。とにかく読んでくださいな。

ちなみに両作品同時に連載されていたのですが、一つは「となりのヤングジャンプ」に、もう一つは「裏サンデー」に連載してました。ライバル2社に連載同時で持つことできたんですね。

 

ではでは、