ボストンの歩き方

2016年MIT入学の学部二年の日記帳

マクスウェル

大学でとってよかった授業のコーナー第二弾!僕のMITでの最初の学期にとった8.022:電磁気学です。電磁気学は、卒業までに誰もがとらなきゃいけない必須科目の一つなのですが、通常バージョンの8.02と違い、8.022はより厳密に数学を扱う授業です。今まで高校でもまともに物理をとったことなかったのですが、一学期目だからちょい背伸びして受けてみようかなと思ったわけです。思えばこの授業が物理マイナーになろうと思ったきっかけですね。

 

まずお勧めポイントは先生、Prof. Joseph Checkelsky。今まで習った先生の中でも一、二位を争う面白さでした。超伝導を研究している人で、過去には東大でも研究をしていたのですがとにかくうるさい(よく言えばエネルギッシュ)。毎回90分の授業の間、静まることなくひたすらしゃべっているのですが、それがとてもおもろい。生徒から数学の質問をされるたびに、「それは数学の先生にきいてください」という超適当な回答をするせいで、生徒たちもネタで数学の質問をしまくる始末。でも教え方は確かにうまかったので学ぶことも多かったです。

 

もう一つのおすすめポイントは授業の展開。多分普通の授業だと、まず電気についてやって、次に磁気についてやって、それを合わせてマクスウェルの方程式に持っていくという流れだと思いますが、この授業はなぜか特殊相対性理論についての議論が入ります。ただ電気と磁気の物理学を習うのではなく、電気を一通り勉強した後に、特殊相対性理論をはさむことで、電気の相対論的存在として磁気がないと理屈が通らないという議論の構成がされていました。電気と磁気にこんな深い関係あるとはまったくもって知らなかったので、物理って深いんだなあと感動したわけです。

 

ではでは、