ボストンの歩き方

2016年MIT入学の学部二年の日記帳

Loggerheadを探しに行こう

昨晩、Loggerheadを探しに夜のビーチを散策して参りました。

Loggerheadは日本語ではあほ。の意味もありますが今回はアカウミガメ。Floridaは数多くのウミガメの産卵地として知られています。そしては今は産卵の季節。ということでLoggehead Marine Centerの研究者の人と夜のビーチを歩いてきました。

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まず最初にこのセンターで基本的なレクチャーを受けました。ちなみにこのセンターは病気やケガをしたウミガメを保護して、治療する施設となっており、施設内にもウミガメが何頭もいました。

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さて、レクチャーのまとめ。ウミガメは産卵するときになると陸に上がってきます。そして後ろ足で穴をほるとそこに産卵し始めます。ちなみに産卵しているとき、メスはトランス状態にあるため、近づいても、採血しても気づかないのだそうで。その後80-120個の卵を産み終えると、後ろ足で穴をふさぎ、その後前足で砂を散らし始めるのです。これはカモフラージュらしく、穴の位置を隠すと同時に、においも散らす役割があるそうです。そしてかれらは海に帰っていき、2週間周期でこれを繰り返すのだそうです。つまり、一シーズンで産卵を4、5回するらしく、母は強しとはこのことかという感じですね。その後、45-60日すると卵は孵り、ミニウミガメは海へと一目散にかけていくのです。

 

さて、夜10:30頃になると研究者の人が部屋に入ってきてウミガメを見つけたとの報告。さっそくみんなでそこに直行。夜の海でどうやって見つけるのかと思いますが、実はウミガメは長波長の光が見えないため、赤色のランプを使っても害がありません。そこで赤い懐中電灯をもって観察することに。ちなみにセンターの研究員は特別なライセンスがあるため、見やすいように巣をすこし掘り返してくれました。実際カメまで数センチのところまで近づいても気づかれないので、本当にトランス状態なのだなあと思いました。カメは総排出腔から卵を産むのですが、後ろひれが持ち上がるたびに卵が5,6こ出てくると言いう仕組みになっているようです。仕組みというか足の筋肉が収縮して卵を押し出しているといったところでしょうか。1時間ほどしてすべての卵を産みおわえるとカメは穴を埋め、カモフラージュをしてのらりくらりと海へ帰っていきましたとさ。

 

今回思ったことは、カメはでかいということ。普通に僕よりもでかいカメだったのでビビりました。

ではでは、